【友達からのはじめ方】

作品説明・・・ときめかない女の子ともっと好きになる女の子のお話。

人物紹介

山城すみか(やましろ)・・・少し明るい性格。毎日に全力で生きることをモットーに後悔しないよう生きてる。時折暴走しがち。

橋浜まなみ(はしはま)・・・少し控えめな性格。警戒心が強く、友達が少ない。

1,053文字

【友達からのはじめ方】

明日のことは明日考えればいい。
だから今日は、今日を全力で生きるだけだ。

「好きです!」

山城すみかは本気だ。
同級生の橋浜まなみに恋してる。

「……罰ゲーム、ですか?」

少しだけ怯えながら、控えめな質問。
うーん、まぁそう思われても仕方ないとは思うんだけど……。

「本気だけど」
「私たち、接点ないですよね……」

まずは怯えるのをやめてほしい。

私は比較的、目立つグループにいると思う。
対して橋浜まなみは目立つことを嫌っている。
だからこそ、グループで動いてるような姿を見たことない。

「というか、話したのも初めてじゃ……」

休み時間は一人、二人組は先生と。
唯一仲の良い友達は違うクラスにいるらしい。

とまぁ、橋浜まなみについて説明しろと言われたらここまでは簡単に話せてしまうくらいには、恋心を拗らせている。

「一目惚れ……ていうか」
「えぇ……」

入学式の日から、ずっと目を奪われていた。
こっちを見て欲しくて、何かを話したくて、やっと二人きりになれた今日、舞い上がってしまった。

「あ、じゃあごめん一回全部忘れて」
「はい?!」
「友達になろう」
「今さら無理ですよね?!」
「なれるって!」

だって私たち同じクラスじゃん。
ちょっと順番間違えたかなと思うけど、ここから始まってもいいじゃないか。

「クレープ食べに行かない?」
「え、怖いなんでそんな自然に誘えるんですか」

分かってないな、人生一度きりな上に短いんだよ。
迷ってる暇なんかない。

「好きな人には隣にいてほしいじゃん」
「どうしよう接点がなさすぎて全くときめかない」
「大丈夫、私放課後の楽しみ方よく知ってるから」
「何が大丈夫なんですかねぇ……」

警戒心がマックスになって人間をどうやったら説得できるんだろう。
今まで考えようともしなかった。

「まなみ」
「っ……」
「好きになってなんて言わない……ただ一緒にいたいの」

手を取って、まっすぐ目を見て。
あぁ、やっぱり可愛いななんて。

「私と友達に……なってください」
「……おすすめ、ありますか」
「へ?」
「友達とクレープとか……食べたことないから分からない」

紅い顔が逸らされて、また「好き」だと口走りそうになった。

「おすすめのお店があるんだ」

今日は幸せだからちょっとだけ。
奮発しちゃおっかな。

 

 

 

おわり

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